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植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「朝鮮總督府の敎化方針たる 全道心田開發布敎に 大西良慶氏が參ヶ年巡錫」
作者
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1935年4月17日
本文
朝鮮總督府として昨秋「心田開發」のモットーを掲げたが、爾來、朝鮮の參十一本山をはじめ佛敎各宗の朝鮮開敎監督級のものを集めてこれが応援を依頼した事は既報の如くであるが、何分經費問題で行悩みとなつて居たところ、今回朝鮮佛敎團の敎主として推戴されてゐる全法相宗管長大西良慶氏がこれを一手に引受けることとなり五月下旬渡鮮毎年春秋二季に分ち參ヶ年乃至五ヶ年間、全道をわたるまで續ける筈で、これを聞いた京城丁子屋社長小林源六氏はこれが巡錫費を寄付した旨、總督府より局長會議に報告され近日開かれる地方長官會議にもこれを報告する事になつたが大西氏は
朝鮮佛敎團は朝鮮開敎のため十數年來努力して來たが今回の總督府の心田開發方針にも欣然快諾參加する事になつた日程その他は近日鈴木文治郎氏が入洛してから決める筈である、府嘱託中村健太郎氏なども大変盡力されてゐる様である、自分は續く限り何年かかつても全道を巡るつもりである。
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