top of page

天理教京城宣教所設立認可申請書㉞0519~0535

最初公開日:2022年11月16日

最終更新日:2024年5月3日 

0519

京第一四号

天理教宣教所設置ノ義ニ付

韓国布教管理者松村吉太郎

ヨリ認可申請致候ニ付本日認可

取計候別紙写相添此段及報

告候也

明治四十二年一月十五日

京城理事庁理事官三浦彌五郎 印

臨時統監府総務長官事務取扱

統監府参与官石塚英藏殿


0520

天理教京城宣教所設立認可申請書

今般布教之為天理教京城宣教所設立致度候

間御認可相成度左記ノ事項ヲ具シ此段申請

候也

明治四拾弐年壱月拾五日

原籍  大日本帝国大坂府中河内郡南高安村大字教真寺

現住所 韓国釜山港寶水町壱丁目百参拾六番戸

    大峯仁三郎方寄留平民神道教師

    天理教韓国布教管理者

    権大教正  松村吉太郎 印

京城理事庁

理事官三浦彌五郎殿

認第五号

右認可ス

明治四十二年一月廿五日 京城理事庁理事官三浦彌五郎


0521

一 名称及所在地

  天理教京城宣教所

  韓国京城壽町参丁目番外四拾参番地

二 宗教名称

  天理教

三 管理及維持ノ方法

  管理担当者ハ所長大熊松次郎ニシテ布教其他

  一切事務ヲ担当シ信徒総代ト協議ノ上一般信

  徒ヨリ喜納スル金銭ヲ以テ布教費及維持費ニ

  充テ若シ不足ヲ生ズル場合ハ上級教会並ニ信徒有

  志総代ヨリ支出ス

維持方法

一ヶ年間維持費収支予算表

一 金六百拾円六拾銭也     一ヶ年収入高

内訳

金弐百七拾円也  教費信徒百五拾戸ヨリ一戸ニ付一ヶ月

金拾五銭宛拾弐ヶ月分

金百四拾円也    奉賽料

金百円六拾銭也   大久保荒吉外弐名信徒有志者掛金

金百円也      上級教会ヨリ交附金


0522

一 金五百八拾弐円也   一ヶ年支出高

内訳

金九拾七円也    神饌費

金弐百弐拾五円也  教会雑費

金八拾円也     上級教会ヘ上納金

金百五拾円也    布教費

金参拾円也     恤兵費

収支決算差引残金

金弐拾八円六拾銭也 積立金


0523

第九五号  認可書写

神道天理教会教長大教正中山新治郎

韓国ニ於テ神道天理教布教ノ件宗教ノ宣教

ニ関スル規則第一条ニ依リ認可ス

明治四拾壱年九月弐拾四日

統監代理副統監子爵曽祢荒助 印


0524

第九六号  認可書写

神道天理教会教長大教正中山新治郎

明治四拾壱年九月拾四日申請松村吉太郎ヲ

布教管理者ニ選任認可ス

明治四拾壱年九月弐拾四日

統監代理副統監子爵曽祢荒助 印


0525

松村吉太郎

補権大教正

明治四拾弐年壱月一日

天理教管長勲六等中山新治郎


0526

大熊松次郎

補権少講義

明治四拾壱年拾壱月七日

神道管長正三位子爵本田康穣


0527

委任状

今般拙者義都合ニ依リ大熊松次郎ヲ以テ部

理代人ト定メ左ノ権限ヲ委任致候

天理教京城宣教所設立方並ニ同宣教

所設立認可申請書理事庁へ提出ノ件

明治四拾弐年壱月十三日

原籍大日本帝国大坂府中河内郡南高安村大字教真寺

現住所韓国釜山港寶水町壱丁目百参拾六番戸

大峯仁三郎方寄留平民神道教師

天理教韓国布教管理者

権大教正 松村吉太郎 印


0528

写  権訓導大熊松次郎

補権少講義

明治四拾一年十一月廿五日

神道管長正三位子爵本田康穣


0529

履歴書

原籍香川県仲多度郡本島村大字本島甲生浦番外壱番地

寄留韓国京城壽町参丁目番外四拾番地平民

大熊松次郎

文久弐年拾弐月四日生

一 明治五年参月ヨリ同拾年八月逅香川県仲多度郡本島村

  高宮歓一先生私塾ニ入リ漢籍算術習字等ヲ学ブ

一 同弐拾四年四月神道天理教講社ニ加盟ス

一 同参拾五年七月神道ニ復古改祭ス

一 同参拾六年四月渡韓シ大業ニ従事ス

一 明治参拾七年六月ヨリ京城壽町参丁目ニ湯屋営業

一 同参拾九年壱月香川県仲多度郡本島村ニ設置セル神道

  天理教本島布教所庶務係ヲ命ゼラル

一 同四拾年壱月本島布教所理事ヲ命ゼラル

一 同年八月京城小学校新築費寄附ス賞トシテ統監府統監

  代理長谷川男爵閣下ヨリ木杯壱個下賜セラル

一 同年九月権訓導拝命

一 同四拾壱年五月日本赤十字社正社員ニ列ス

一 同年七月神道天理教会教師講習会ニ於テ第壱期講習修

  了現時第二期講習中


0530

一 同年拾壱月教導職権少義拝命

以上

記事無シ

現住所韓国京城壽町参丁目番外四拾地

右 大熊松次郎 印


0531

履歴書

原籍大日本帝国大阪府中河内郡南高安村大字教真寺

現住所韓国釜山港寶水町壱丁目百参拾六番戸

大峯仁三郎方寄留平民神道教師

松村吉太郎

慶応参年弐月十日生

明治七年六月ヨリ同十五年迠普通学修業

明治十弐年九月ヨリ同拾四年五月迠本内堅治ニ就テ

漢書学ブ

明治拾五年九月ヨリ同十八年七月迠並河清ニ就テ

算術及漢書ヲ学ブ

明治十八年七月ヨ廿一年三月迠高安郡恩智村外

三ヶ村役場用掛ヲ勤務ス

明治十九年八月廿一日神道管長ヨリ権訓導拝命

明治廿一年四月東京市下谷区北稲荷町四拾弐番地ニ

於テ神道天理教会本部設立ノ事務ヲ負担シ右設置

ノ上本部庶務掛兼派出掛ヲ命セラル

明治廿一年五月四日神道管長ヨリ権少講義拝命


0532

明治廿一年七月神道天理教会本部ヲ奈良県ヘ移

転セシニ付元本部所在地ヲ天理教会本部出張所トシ

該受持教師ニ命セラル

明治廿三年四月廿二日神道管長ヨリ権中講義拝命

明治廿三年六月大坂府中河内郡南高安村大字教興寺

ニ於テ神道天理教会高安分教会所ヲ設立シ同分

教会長トナル

明治廿四年三月二日神道管長ヨリ権大講義拝命

明治廿五年十二月九日神道管長ヨリ大講義拝命

明治廿七年九月十九日日本赤十字社正社員ニ列セラル

明治廿七年八月廿六日神道天理教会長ヨリ明治廿七年

八年日清ノ戦役ニ際シ本部ノ希望ヲ幇助セシ功労

ニ依リ紋章杯壱箇賞與セラル

明治廿九年二月十四日神道天理教会長ヨリ教祖十

年祭執行委員ヲ命セラル

明治廿九年五月四日神道管長ヨリ神道教師尋常

検定員ヲ命セラル

明治廿九年八月大阪府下一般天理教会所副取締

ヲ命セラル

明治丗年六月一日賞勲局総裁正三位勲一等


0533

子爵大給恒ヨリ明治廿七八年戦役ノ際報国ノ旨意ヲ

以テ軍資ノ内ヘ金五百圓献納セシニヨリ銀杯一箇下

賜セラル

明治丗一年三月廿一日神道管長ヨリ権少教正拝命

明治丗一年八月廿三日神道管長ヨリ神道本局参

事会員ニ推任セラル

明治三十一年八月廿三日神道管長稲葉正邦薨去

ニ付後任管長撰挙委員ヲ命セラル

明治三十三年一月天理教会日本橋分教会整

理委員ヲ命セラル

明治三十四年二月七日神道管長ヨリ本局参事


0534

会員ニ推任セラル

明治三十六年四月廿七日日本赤十字社特別社員

ニ列セラル

明治三十六年六月廿一日天理教会長ヨリ高安分

教会教師講習会長ヲ命セラル

明治三十六年七月一日歌道奨励会総裁従一位

勲一等久我建通ヨリ特別会員ニ推薦セラル

明治三十七年八月廿三日天理教会本部ニ於テ丗七八年

日露戦役ノ際戦病死者子弟学資補助会ヲ

起セシニ付同会幹事ヲ命セラル

明治四拾年三月廿日神道管長ヨリ本局参事

会員ヲ命セラル

明治四十年六月十日神道管長ヨリ初代管長昇祭

委員ヲ命セラル

明治四十年七月三十日神道天理教会長ヨリ東京ニ付

神奈川県埼玉県千葉県教会組合長ヲ命セラル

明治四十年九月神道管長ヨリ教義上功績顕

著ニ付木杯壱箇賞與セラル

明治四十年九月廿三日中教正拝命

明治四十一年二月十五日天理教校幹事天理中学校


0535

幹事ヲ命セラル

明治四拾壱年九月廿五日日本赤十字社総裁ヨリ有功

章ヲ贈與セラル

明治四拾一年十二月十五日神道管長ヨリ教義上功

績顕著ニ付初代管長稲葉正邦御遺愛ノ

青銅花瓶及銀杯壱箇賞與セラル

明治四十一年十二月廿四日天理教別派独立ニヨリ

高安分教会ヲ高安大教会改称シ同教会長ヲ命セラル

明治四拾弐年一月一日天理教管長ヨリ権大教正補セラル

右之通相違無之候也

右 松村吉太郎

bottom of page