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記事題目

「全鮮真言宗信徒大會 開敎以來の歴史的盛況」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1929年10月11日

本文

全鮮真言宗信徒大會は七日午前十一時から京城勤政殿において開かれた、朝から降りしきる雨をおかして會する者約五百名で盛會を極めた。定刻一同着席、尾崎勝參郎氏司會者として開會を宣し一同起立、「君が代」を唱和したのち高野山朝鮮別院僧正澤光範氏の大會の趣旨を強調した説話があつた。つゞいて読經にうつり國民學堂生徒の讃佛歌ののち水原の津田氏の心經あり高野山婦人會の詠歌で一しきり信徒大會にふさわしい空氣を醸成した。終つて仁和寺門跡石堂恵猛氏の告諭あり松浦學務局長の祝辞(代読)敎家代表祝辞、信徒總代祝辞、土井氏らこれにつづいて朗読され、各方面よりの祝電披露があつて座長選擧にうつゝたが滿場一致で釈尾春仍氏これに推選せられた。それより議事に入つて左の決議文を可決した、會衆二參の意見發表について津田氏の報告のゝち、尾崎勝參郎氏閉會を宣して待たれた全鮮真言宗大會も午前十二時參十分とゞこおりなく終了した。會衆はそれより參々五々朝鮮博覧會を見物した。
決議文 今日の宗敎は理想に高騰して已に地上人類に敎化を失ふを遺憾とす吾等は宗祖弘法大師の御旨趣に基づき○相即道の深旨を實現せんことを期す矣
昭和四年十月七日   全鮮真言宗信徒大會

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