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記事題目

「大派の朝鮮開敎資源と 寺院制度の採用―敎場主任、信徒の代表者會―」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1928年10月31日

本文

大谷派朝鮮開敎監督部が畫期的に開敎五十年を意義づけるため開催した全朝鮮敎場主任の代表者會竝に信徒の代表者會は去る二十四、五両日京城別院に於て開催されたがその結果は豫想以上の意義ある収○を得た様子で本山から出張した高浜敎學課主任は悦んでその成果を物語つた。
二十五日の信徒代表者會の議事も前日の開敎使の議事を相通じたもので信徒の會は京城商業會議所の會頭天日常次郎氏が議長となり仁川商議會頭美濃谷栄太郎氏以下四別院十布敎場の代表者二十八名が議席についたが孰れも有力なる信徒代表で、明春光暢法主を迎へて開敎五十年の盛儀を行ふ事とて五十年の過去と將來への計畫など根本的な議論が交された。開敎とは單に朝鮮に
真宗の敎を移したとふに止まらず終局は朝鮮の人人に対する伝道でなくてはならぬが、夫にはどうしても寺院制度を採用して開敎の永住的態度を必要とする只一代制とするか世襲制とするかは利害の分るる處であるが兎に角寺院制をするに意見が一致した。さらに開敎の發展と充實とに關しては現在本山からの
補助金もあるが朝鮮に於る信徒が資源の負擔にも當らねば充分の發展は出來ないから、何らかの方法で資源を負擔する組織をしやうといふ決議をなしたが之には開敎相續講とでもいふべきものを作らうといふ話があつたといふ。その他の議事もあつたが開敎に關するこの二大根本策が信徒の側にも充分の熱を以て議せられたことは非常な成功であるといふ。

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