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記事題目

「日蓮宗の朝鮮總本刹」

作者

雑誌名

『敎海一瀾』

号数等

489

年月日

1911年5月1日

本文

現日蓮宗管長小泉日慈僧正の前住寺たる静岡県安倍郡千代田村貞松の蓮永寺を朝鮮に移し、之を同地に於ける總本山とせんとするの議は日蓮宗に於ける昨年來の宿題にして、其後總務監督佐野善励氏と寺内總督との間に協議の結果、此方針れ確定する爲め今回開會せる第五回臨時宗會に向つて具體的に提案し甲部議長脇田堯惇、乙部議長竹田宣明の両師より各議員に向つて是を討議せしめ且つ蓮永寺現在住職丹澤壽忍師主に小泉前住職竝に門閥議員等の希望及び承諾書等を添へ之に対する經費五十萬圓竝に賦課金配課をも提出し熟議の末最も時機に適合せるものなればとて滿場一致を以て之を可決し、佐野氏を始め管長旭日苗師等は之が實行に取掛れり。

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