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記事題目

「朝鮮」僧侶團の來訪」

作者

雑誌名

大谷派『宗報』

号数等

大正6年9月號

年月日

1917年9月

本文

寺内首相に敬意を表し兼ては内地佛敎を視察すべく八月參十日京城を發したる朝鮮僧侶代表者一行八名は總督府嘱託加藤灌覺氏付添の下に九月四日午前、寺内首相を官邸に訪問し、首相が總督として朝鮮在住の當時、朝鮮の佛敎振興の爲め與へられたる指導と助力に対して感謝の意を述べ、土産の銀製香炉を贈呈して正午辞去したるが、一行はそれより霞ヶ關に御静養中の前法主台下を訪ね、今春當法主台下の御來鮮ありて交驩の誼を辱うしたる挨拶を述べたるに、台下には更らに一行に左の國風參首を御短冊に認めて御配贈遊ばされたるに、一同いづれも痛く感謝の意を表し參時半退去したり(中略)東京より伊勢の參廟を終り十五日夜入洛したる一行は、東六條河原六旅館に投じ、十六日桃山御陵參拝、十七日午前十時來山したれば、(中略)白書院を觀覧し次で黒書院に於て法主台下の御接見ありしが、その一行、朝鮮京尚南道梁山郡通度寺住持金九河(朝鮮參十本山委員長)、京畿道水原郡龍珠寺住持姜大蓮、同廣州郡奉恩寺住持羅晴湖、京尚南道東莱郡梵魚寺住持金龍谷、全羅北道全州郡威鳳寺住持郭法鏡、京畿道江華郡伝灯寺監務李智水、慶尚南道陝川郡海印寺住持李晦、京畿道驪州郡神勒寺住持金相淑、朝鮮佛敎叢報記者權相老の九名の内、金九河、姜大蓮、羅晴湖、權相老の四名は、今春台下滿鮮御巡錫の節、京城にて御會見ありし(中略)かくて十八日知恩院、西本願寺(佛敎聯合會歓迎)佛敎大學、十九日大谷大學、妙心寺、仁和寺の諸山を訪ね、二十日奈良に向つて出發せり。

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