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記事題目

「朝鮮同胞開敎の基礎成る 大派鮮人僧侶養成所 規程いよへ發布さる 注目すべき今後の展開」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1934年8月21日

本文

朝鮮開敎の先駆としての歴史を有する大谷派本山に於ていよいよかねての計畫通り朝鮮同胞開敎の處女地開拓の基礎となるべき鮮人僧侶養成所規程を敎學部達を以を發布するに至つた。この鮮人開敎の新進出についての同派朝鮮開敎監督部の努力には實に涙ぐましいものがあり既に鮮人僧侶養成所の如きも昨年から開敎監督部内に於て實施せられ現在新都内布敎所(主任鮮人黄滋淵氏)を中心として十參ヶ所の鮮人布敎機關としての出張所十參ヶ所あり之を根拠として開敎に躍進を試みるべく鮮人僧侶の養成がなされたわけであるが一方同監督部で鮮人僧侶信徒に呼びかくべく諺文「真宗宝典」を苦心編纂刊行し一大福音をもたらし各方面に非常なシヨツクを與へた程である。所長は開敎監督栗田恵成主事は在勤舘表順氏で外に指導若干名、生徒監一名、舎監一名、書記若干名があり主として在勤中の學師、准學師級のインテリ僧が何暮となく世話を焼いてゐる、現在一學級で十名収容し養成期間中は京城別院に宿泊、寺門生活の實際的訓練を受けると共に修身、真宗學、佛敎學、國語、漢文、声明作法、敎導等の學科課程を修めて居るが之等の鮮人僧侶の卵は養成所修了後は本山にて得度式を行ひ開敎使員として各地の出張所に於て鮮人開敎の一途に活躍する事になつてゐる、規程左の如し。(鮮人僧侶養成所規程 省略)

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