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植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「浄宗開敎聯盟實動と 伝道會社組織運動 開宗記念と海外佛敎宣伝事業」
作者
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1922年8月1日
本文
昨年秋頃その大體の方略の成立を見たる浄土宗開敎聯盟はその後着々各方面の賛助を得外務省方面でもその擧を賛してゐて參加者も開敎に關係して居つた人或はゐる者のみでも五百餘名に達し其の資金調達のため活動を開始することになつたが、たまへ今春の浄宗内局の更迭で主となつて活動してゝ居つた宗務所の敎學部布敎課長見山任達氏が宗務所の椅子の動揺氣分を受けてやゝその活動をゝ鈍らした感があつたが今度漸々留任と決定したので同人は來るべき同宗開宗記念の事業として確立すべく急速度にその實動的方面の活動をなすことになつた、勿論この聯盟の目的は浄土宗の海外宣伝が主でその事業の内容は
(一)開敎事業の涵養奨励の宣伝、(二)開敎地又は海外敎界實務調査、(參)開敎事業と内地諸機關との聯絡、(四)開敎使養成機關の設立扶助、(五)開敎使及び其家族の待遇改善扶助、(六)開敎事業の直接的援助、(七)敎典の翻訳、(八)其他開敎進展擁護に關する事項
であつてその敎典翻訳は台湾土語支那語、鮮語その他欧米各國語である、而してこゝに新らしく聯盟の活動資源を確立するには米國あたりの基敎で實施してゐるやうな法人組織の伝道會社を設ける筈でこの聯盟布敎事業については意外の方面より意外の援助を得つゝあるといふことだ。
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