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記事題目

「海外布敎の建議」

作者

雑誌名

『明敎新誌』

号数等

年月日

1894年12月6日

本文

曹洞宗の近藤良瑞師は去る一日を以て左の如き建議を洞宗事務取扱まで提出せられたりといふ、吾人は當路者の一顧を煩はされんことを祈る
不肖良瑞謹而一書を裁して吾 當路諸大徳閣下に呈す今や國家多事にして民心勃々禁する克はさるものゝ如し(中略)曩に真宗日蓮宗浄土各派の如き清韓へ向け慰問使を派せらる外二參宗も踵を接して渡航せんとす独り吾宗此擧あるを聞かす豈に千秋の遺憾なたすや霊厳威徳なる當路諸師夙に畫策茲に存するも近來一部の妖雲宗内に横り大ひに宗安を妨け他方に又た萬止むを得さる事情あるも此等は一刀両斷屠ふる足らさるのみ乎恰も春風を斬るよりも易すかるべし細々たる一小事の爲め報告盡忠の大義に後れん乎國家に対して本宗の面目失すること萬世吾宗人なしとせんや(中略)伏して願くは賢明なる當路者大徳直往勇進説意以て一大斷案を下し海外布敎に着手せられんことを上み君恩と祖恩に報し下も異民を化し建るに法幡を奉天に築くに灯台を北京中央に夫れ大業正に起らんとするの一日は無事の千歳に勝る呉佛敎今日に宣揚せすんは何れの日かあらん別に義出案を副へ以て建議す恐惶恐誡
立 案
一清韓布敎師 正副十名 内清四名 韓六名
一住職滿二ヶ年とす 一費用凡そ金貳萬五千圓 此課出法左に
一金貳千百圓   常恒會二百ヶ寺一ヶ寺に付拾圓五十銭
一金七百四十七圓 片法幡八十八ヶ寺一ヶ寺九圓
一金千貳參十百圓 随意會百六十四ヶ寺一ヶ寺七圓五十銭
一金五千七百圓  小本寺千九百ヶ寺一ヶ寺參圓
一金壱萬八千四百六十八圓法地九千二百卅四ヶ寺一ヶ寺貮圓
一金九百七十七圓五十銭平地千九百五十五ヶ寺一ヶ寺圓五十銭
一金八十六圓二十五銭庵室參百四十五一ヶ寺二十五銭
 合計金貮萬四千百七十八圓七十五銭
以上不足は追て特別有志を募るものとす
前條議員の協賛を經ると否とは當路諸師に一任す
 明治廿七年十二月一日   建議者 近藤 良瑞
  曹洞宗事務取扱服部元良殿
  同      星見天海殿

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