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植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「漸く成立を告げた 浄宗開敎聯盟」
作者
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1921年11月25日
本文
浄土宗の開敎布敎事業の進展援護を計る目的で先般來在京有志の間で開敎聯盟の組織を計畫して居つたが去る二十日東京芝增上寺内に其の發起者總會を開いて左のやうな規約を決定し、いよへその聯盟は成立した。
(一)本集團を浄土宗開敎聯盟と称し本部を東京に置く、日梅雨に依り支部を地方に設く。
(二)本聯盟は浄土宗開敎事業の進展援護を計るを以て目的とす。
(參)本聯盟は前條の目的を達する爲め左の事業を行ふ。
(イ)開敎思想の涵養奨励の宣伝
(ロ)開敎地は海外敎界の實地調査
(ハ)開敎事業と内地諸機關との聯絡
(ニ)開敎使養成機關の設立扶助
(ホ)開敎事業の直接援助。
(ヘ)開敎使及其家族遺族の待遇改善扶助。
(ト)佛典の翻訳。
(チ)其他開敎の進展援護に關する事項。
(四)本聯盟の目的を賛襄し事業を援助するものを盟員とし盟員を分ちて左の二種とす。(一)特別員、本聯盟の推薦したるもの、(二)正員、聯盟の趣旨を賛し、一時金二十圓又は年額參圓を八ヶ年醵出する者。
(五)本聯盟に左の役員を置く、顧問五名、評議員十名、理事長十一名、理事七名、常務理事參名
其の他二參條項の細則があつたが大體以上のやうなものである、就中指示事業中開敎使養成機關の設立は本聯盟を追つて法人組織とし各海外開敎使は必要な語學其の他の研究者に対する保助方法を豫定したものである、尚發會式は本年はもはや年末でもあり各關係者の宣伝もありその準備も要すので來春の宗會開會期に盛大に擧行することになつた、目下の發起賛助者としては伊藤圓定、渡邊海旭、神林周道、見山任達、島村春道、長谷川良信、戸松學瑛、長谷川白圓、吉原自覺、坂田良弘等百五十名ほどあると。
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