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は蠢爾眠食を求むるに齷齪として又飢念ある事なく殆ど

禽獸と伍を爲すのみ是よや彼のアッシリア彼斯印度等の

如き何も一時隆盛を極め南面して王と稱したるときハ茫

乎として數千年前の事なりしも當時制度文物の見るべき

者已に多かりし又支那埃及の如き希臘羅馬の如き何れも

大古にありて早く文明の先鞭を着け人をして其奇數に驚

かしむる者ハ抑も何に憑るか要するに右の國々ハ或ハ大

河巨流に沿ひ或ハ海濱接近の國にして交通に便あるは言

ふに及ばず時々河流澎脹し泥土汎濫爲めに最寄近邊の地

を肥沃し千里平曠皆沃壌ならざるハなし加之らす季候温

暖なれば人々勞せずして天賦の恩恵に浴し菓物穀類何を

求めてか得ざらんや彌望皆麥隴にして衣食の乏きを知ら

ざれば自ら心意天々として學に藝に人事を改進するの餘

地を得て斯くは一時の文運を極めたる者と知らる然れ共

斯る人民は天惠の豐富を僥倖したる者にして自ら進んで

取りたるに非ざれば到底一時の華たるに過ぎず人心一般

に柔弱に慣れ安佚を是れ願ひ歡樂を是れ望むのみにして

永く其位置を保持すべからざるや之を史に徴して明也

是に反し北方沍寒の地に住する人民は如何ぞや季候の凛

烈は家外の勞動を許さす地味の磽確は田野の耕耘を容れ

す加之温帶地方の住民と違ひ生理上肉食せざるべからざ

るの必要あれば必ずや食を走獸飛鳥に求めざるべからず

鳴呼巢衆皺駢列し重巒密林は怪鳥妖獸の棲息する處となり

五穀登らす果物実らす此に住するの民何すれぞ天惠の溥

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