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10-하


の形狀東西と南北と距離ほゞ均して、正圓に近けれは、
中心に當る所のみにありとし、東西と南北と距離大に
違ふて、楕圓に近けれは、左右二ヶ所にありとして、
不可なきに似たり、我國ハ東北より斜に西南に至り、
連亘五百里を越へ、廣袤六十里を過すして、長形の楕
圓に類するのみならず、飛驛信濃等中央の地、特に高
山急流の險難あるを以て、海路より迂廻して、進行する
の術に達せさる上ハ、四方必爭の地も、西と東とにあ
りて、險難より以西の士民ハ、畿内の數州にありと思
ひ、以東の士民ハ、武藏相摸の二州にありと認めて、全
國の人民自ら二部に分離せんとするの勢あり、畿内に
在て群雄を征服し、以て政府を成立すれハ、西海南海
山陰山陽の四道と、北陸東海道の一部ハ、久く安寧
に治理せらるゝも、東山北陸東海三道の大半ハ、包轉
する所甚た大にして、從て令すれは従て背き、漸く獨
立して漸く離反し、別に武相に政府の如きものを、設
くるに至らされハ滿足せさるへし、畿内に在る政府と
武相に在る政府と、管轄の區域判然たらすして、双方

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