top of page
植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「佛敎朝鮮協會成る」
作者
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1919年6月24日
本文
東京に於ける佛敎各團體及有志の發起にて朝鮮敎化に關する研究と實行とに資せん趣旨を以て設立せる新團體は去十九日夜神田明治會館に於て會員總會を開き起草委員を代表して椎尾博士より説明あり、趣意書、會則及事業要目に就中協議し會名をば佛敎朝鮮協會と称するに決し評議員、理事、常務員の選定に至るまで各宗派其他へ対する交渉事務を委員十六名に託し實施方法に關し意見の交換ありて散會せり、尚事務所は神田裏神保町一中央佛敎會館内に置く由。
佛敎朝鮮協會趣意書
日韓併行後歳を閲みすること茲に十星霜未だ内鮮同胞の精神的融合同化の完からざるものあるは時代の恨事にして敎化の任に在る佛敎徒として忸怩の念なき能はず今や欧洲の戦乱終熄し世界改造の時機に當り内は國民思想を歸一し外東西文明を調和し人類の平和と福祉の增進を理想とする日本佛敎徒たるもの邇より遠に及ぼし韓土同胞の啓沃に貢献せずして可ならんや内外の情勢と内鮮佛敎の歴史と將來に鑑み有志胥謀り茲に本會を設立し半島佛敎に対し報恩反始の赤誠を竭し所期の目的を貫徹せんと欲す翼くば江湖同感の士奮つて協賛せられんことを
bottom of page