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記事題目

「内鮮佛徒の團結圖り 至誠奉公を誓ふ 時局重大に蹶起した 中鮮地方内鮮佛敎徒大會」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1936年11月13日

本文

中鮮地方内鮮佛敎徒大會は大田佛敎各宗寺院會、佛敎聯合婦人會、佛敎各種團體の主催、忠清南道物産展覧會協賛○、忠清南道、大田府等の後援で此程非常時局を強力に反映して西本願寺(第一會場)浄土宗大浄寺(第二會場)東本願寺(第參會場)に於て開催され、第一會場では内鮮佛敎徒大會が開かれ、東方遥拝、國歌斉唱、誓詞斉誦、參歸文、參誓偈、宣言決議、協議の後道知事、博文寺、大田府尹協賛會長、麻谷寺等の祝辞があつて閉會、引續き第二會場で支那事変戦病死追悼法要を厳修、中山中佐等の弔辞あり、最後に内鮮僧侶懇談會が第參會場で開かれたが時局柄道知事以下官公團體の參列五十餘名に達し極めて有意義且つ盛會であつた。宣言、決議文左の如し。
宣 言
大聖釈尊化を垂れ給ふや群類等しく其の慈光に浴し、正法一度東伝するや日域咸く其の聖敎を仰ぐ、國民思想の根基此處に固く國體の精華燦として爲に愈々輝き日本精神の發揚に貢献する事絶大なり、時正に國家非常時に際し、吾人をして一大奮起と結成とを促すものあり、今や日本は東洋に日本に非ずして世界の日本たり、然れども躍進日本の氣運愈々旺んにして危機益々孕まる、此時に當り、吾人は國體の本義に即し盡忠報國質實剛健以て固く佛意を體し外弘く大乗精神に立脚し益々國運の發展に世道人心の敎化に貢献せんことを期す、右宣言す。
昭和十一年十一月二日   中鮮地方内鮮佛敎徒大會
決 議
一、吾等は時局の重大なるに鑑み聖旨を奉戴し至誠奉公以て敎家の真の使命を達せんことを期す
一、吾等は中鮮地方内鮮佛敎徒の融和結合を圖り之が聯絡統一を期す
一、吾等は一寺若くは各佛敎團に於て社會事業の促進實現を期す
一、駐外海○○軍慰問○○○送の件
慰問感謝文
國威宣揚東洋平和建立のため○○○○の中に日夜奮戦激闘せらるる我が忠勇なる將兵各位に対し深甚なる感謝の誠意を表し併せて御武運の長久を祈る、右決議す
昭和十一年十一月二日

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