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植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「各宗共同の朝鮮開拓案」
作者
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1916年1月11日
本文
朝鮮總督府にて昨秋始政五週年記念共進會開催の當時在京城の各宗代表者に対し其筋より積極的活動を開始せんことを間接に慫慂せられしを機縁として豫ねて各宗間に於て鮮人の爲めに大學なり或は救済事業なりを經営せんとの計畫ありしを是非實現せしめんとて寄々協議を進め居る由過般知恩院に於ける祝聖法要の當時朝鮮より歸來の浄土宗朝鮮開敎使長道重信敎氏より知恩院へ參拝せる各宗管長重役に対し其の經過を報告し内地各宗の後援を希望する等、在鮮各宗代表者より機會を以て内地へ其の意思を通じつゝある(中略)大學を設立するか或は病院勞働者救護所、免囚保護場の如き救済事業を設立するが可ならんかと其方法に就ても詮衝中なるが、各宗共同にて個別に事業を開始せんよりは寧ろ凡ての事業を包容する中心の團體を作り必要と資金に応じて各種の事業を經営するが得策なりとの意見多數を占め居れりと。
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