植民地朝鮮の日本人宗教者

朝鮮の首都京城を中心に女學校は官公立參十四校に私立が同數である、ところがその上の女子専門學校がないので之が建設の要求が各方面からなされてゐるのに鑑みて本派京城別院ではその經営する龍谷高女を拡大して女専を創設することになり之が最終的交渉のため開敎總長朝枝不朽氏は去る十二、參の両日本山を訪ひ種々打合せをなし十參日夜退洛した、朝枝氏は談る。
別院の龍谷高女は創立四年であるが朝鮮に於ける私立女學校に於ては唯一の高女としての有資格正規のものである、今度の女専經営も右の如く官公私立六十餘の高女があつてもその出身者がその上にいくことが出來ず各方面の希望は非常なものである、よつてこゝに女専を斷然經営する覺悟を決めたもので、創立となれば朝鮮唯一の女子高等専門の學校となる都合で大いに誇るところである、朝鮮に於ける敎育問題は多岐多様に○○し得るが（と詳細に語り）朝鮮の地に於てこの高等専門學校の經営は最も必要なことである。