top of page
植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「朝鮮の敎化と宗敎」
作者
大内青巒
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1910年9月9・12・17日
本文
現今の朝鮮の宗敎は、古く佛敎を排斥して儒敎を取り、之も亦た今は勢力を失墜して近來は基督敎が漸次隆盛に赴かんとし、佛敎も我國の各宗派から開敎使を派し布敎せしめ、斯くて益々混乱を極めつゝある有様であるが、今や敎育は儒敎主義を取らんとし、基督敎では更らに一層伝道に努めんとして居る時、我が佛敎者は如何にして之れに対せんとするか、思ふに各宗派當局者に於ひても種々●益策はあることであらうが、兎も角餘程慎重に考究して當らんと、意外に不結果を來すことゝなるやも知れぬ。朝鮮の敎化に就ひては、種々の説もあるであらうが、餘は何よりも敎育勅語を以て根本とし、其の趣意に従ふて敎育し彼等を精神的に啓發するやうに努めたいと思ふのである。
bottom of page