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記事題目

「朝鮮・水雲敎が佛敎一本に歸す迄 本部に講習會も開催 大派本山から近く本尊下付」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1937年3月13日

本文

東學党の流れをくむ朝鮮の類似宗敎の一つとして大正より昭和にかけて半島民衆に偉大な勢力を有する水雲敎(弥陀敎)の李象龍敎主をはじめ同敎幹部の歸敬式が東本願寺當局により許可されたので一行は昨夜(八時四十分着)無事上洛したが、仄聞するところによれば、同敎が内地佛敎に転向するや否やについては之まで何十回となく論戦がくりかえされたがその度毎に佛敎に対する理解が深まりその結果舊臘本部に於いて佛敎各宗派から講師を迎えて大々的に佛敎講習會を開き全敎團を擧げて之を聴聞したという熱心さであつた。その結果として内地佛敎の偉大さに驚異の眼を瞠り、李敎主もすでに佛敎一本に歸する覺悟を決めていたところでもあるから一山の同心敎徒に於いてよく之を理解するとこがあればと、同敎團を既成宗敎に合體し合法的伝道を行はんとするに至つたものである。而して本年一月二十四日大谷派の上野朝鮮開敎監督は同派の太田布敎所に出張同所で李敎主らと會見正式會議を行うことになつたものである。なお、同敎團の歸属の實現と共に直ちに東本願寺より同本部に本尊が下付されこれによつて水雲敎の本尊はすつかり取り替えられるわけである。

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