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記事題目

「朝鮮両本願寺軋轢」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1910年9月5日

本文

東西両本願寺は何故に朝鮮參界に行つてまであれ程反目闘争をせねばならぬのであらふか、思へば實にナサケなき程である、朝鮮に於ひても矢張り内地に於ける如く東西本願寺は二大宗派を以て自ら任じ、其開敎着手の歴史こそ相違はあれ、今日の敎況は何れも立派なるものにしてキリスト敎を除いては此両派が押へて居る、本願寺に次ぐは浄土宗なるが日蓮宗と云ひ禅宗と云ひ其他の宗派は何事にも折合がよいが、独り此東西本願寺のみ軋轢して事毎に反対する風ありて内外人の物笑の○となり往々爲政家の耳にさへ入りてアラぬ中國を受くることのあるは實に苦々敷ことである

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