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記事題目

「朝鮮京城に民衆的な 宗敎市街を作る計畫 觀音と聖徳太子を本尊として」

作者

雑誌名

『中外日報』

号数等

年月日

1925年8月30日

本文

朝鮮京城の真中に民衆的信仰の市街と寺院を建設しやうと大いに話が熟して來、朝鮮佛敎團の李潤鉉氏等によりて具體的に進められやうとして居る、尤もこの議は數年前總督府にゐた佛敎信者の緒田原重雄氏が初め發願して非常に話が進められたものであつたが中途にして同氏が總督府を辞して歸國したので中絶してゐたので之を今回再企するといふのである。右計畫の内容は佛敎の衰へた朝鮮に最も民衆的に入り易からしめるために觀音を本尊とし聖徳太子を祀るといふことにある。李氏は
朝鮮には佛敎衰へたりと云うても民衆には信仰はある、今度是非共實現したい、それは一口で言ふと東京の浅草寺觀音を中心にあの繁栄を見て居るやうなあれをもつと宗敎的にして繁華な市街を作る目的であります、色々の六ケ敷しい佛敎々理の研究や宣布もよいがかうした民衆的な形の上に現はした方法はもつとも有効に佛敎復興の機縁を作ることゝなります、朝鮮の多くの人もこれを希望して居るから今度は是非實現したいと存じます。

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