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記事題目

「朝鮮佛敎團披露會-總督御微行で臨席-」

作者

雑誌名

『朝鮮佛敎』

号数等

15

年月日

1925年7月

本文

朝鮮佛敎團財團設立披露會は六月八日午後四時參十分から京城ホテルに於て催された。參會者は齋藤總督、時實京畿道知事、折柄來城中の野中鮮銀總裁を初め各方面の名士新聞雑誌記者等無慮百餘名、一同雅趣深き庭園を控へたる洋館大廣間の會場に着席す、壁間に赤石將軍の達磨の大幅と東郷中將の「平和」の大字を中心に寄せ書きしたる幅をかけたるもふさはしく、小林常任理事は本團設立者として別項の如き慇懃なる挨拶を陳べ次で前田副團長李團長に代りて設立經過(別項)を報告し是れに對し齋藤總督、時實知事の激勵的祝辭(別項)を陳べられ極て緊張裡に會を閉づ一同庭園におり立ちて紀念撮影をなしたる後食堂を開き會食中相互歡談をかはし午後六時參十分總督先づ退席され散會を告げたが、當日齋藤總督が定刻に至るも表玄關に姿を見せられぬので幹部の面々今か(今か)と待ち受け居ると、總督は何時の間にか、霜降背廣の輕装でホテルの裏門から御微行でソツト會場へ見えられたのであつた。

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