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記事題目

「海外の布敎豈に不可なりと云はん」

作者

杜鵑小僧

雑誌名

『日宗新報』

号数等

441

年月日

1892年7月5日


本文

突然海外に押渡るとも、只だ困難に困難を重ね、無けなしの資金を費すのみにて、成功は實に思ひも依らず、夫れも日本に占領すべき土地なき迄に、國内に圓滿し居らば兎も角も、世界は愚か孑々たる、内國の七分をだも領せざる本宗が、何とて海外へ布敎すべき餘裕あるべき、(中略)之を要するに海外布敎は、頗ぶる好事業には相違なけれども、只だ其の時機に達せざるのみ、即はち本宗の東はり西するは、尚ほ數年の後なるべし、鯤子幸ひに一考せよ、但し我々の所謂る海外布敎とは、朝鮮の如き國を措にあらで邪敎の巣窟とも称すべき、欧州各國に布敎するを云ふなり

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