top of page
植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「滿鮮敎界の印象」
作者
甲斐静也
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1930年8月24日
本文
朝鮮の統治と宗敎 朝鮮に於ては釜山、京城、平壌と二參日宛留まつて街頭視察に其の皮相の觀を得た。私の眼に映じた最初で且つ尤も深刻なものは鮮人の生活状態が餘りに悲惨であつたことゝ、内地人の優越權が餘りに強烈であるkとおであつた、これでは全く奴隷の待遇で、内地で水平問題を論じてゐる國民とは思へむ程の態度が露骨に街頭に現はれてゐた。この印象が私をして敎界觀察の基調を爲したせいか、朝鮮開敎の各宗に対して物足りなさの感を抱かしめたのあつた。
bottom of page