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記事題目

「韓國に於ける浄土宗の不評判に就て」

作者

雑誌名

『浄土敎報』

号数等

681

年月日

1906年2月5日

本文

韓國に於て我宗が第一位を占むる位に達せる今日、彼地に於ける新聞に、浄土宗の僧侶は到る處、日本の權威を笠に着て所在地方官を侮蔑して往々其命令に抗することのあるとか愚昧なる人民を瞞着して理由なき金銭を捲上ぐることを専務とし居れりなど伝ふるものあり、内地の新聞にも此と同様な電報又は通信文の伝はりしものあるが、此は針小棒大の伝説にて、其根源は松岡前開敎使長が、其身許性行を能くへ調査せず、日本の勢の大なるに乗じて之を利用せんとする輩をも、一定の入會金を納むれば本宗敎會員として入會を許し各處に浄土宗敎會を設立したるに端を發したるものにて、彼等の中には單に敎會員と云ふ名を得んが爲めに入會したるものあり,其中の一類の徒が地方に於て一進會員と衝突したる事件あり、此事を伝へ、更に他宗の人々が嫉妬半分に大袈裟に伝へたるものが、新聞に顯はるゝ到りしもの也、當時の事情を彼地の新聞に依りて報ぜんに(以下に「大東新聞」他一紙の記事を掲載)

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