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植民地朝鮮の日本人宗教者
記事題目
「鮮人敎化の効果△暴動加盟者無し△敎會基金十萬圓」
作者
雑誌名
『中外日報』
号数等
年月日
1919年4月10日
本文
滿州善光寺主任浄土宗開敎使たる伊藤芝信氏は岡本貫玉氏と共に朝鮮經由にて歸朝、七日知恩院に登嶺せるが鮮人暴動に就て語りて曰く、各宗共鮮人布敎は今の處全然不成功にして殆んど信徒たるもの一人もなき状況なるも浄土宗のみは朝鮮開敎院を中心として漸く活動を開始し今や參千の信徒を有する到れり、今回の △暴動事件に際しても之に加盟せしもの一人も無かりしは吾人の最も法悦とする處なり、宗務所に於ては豫算の關係上開敎使の活動を自由ならしむる事能はざる始末なれば今後は經済的に独立して懸命の活躍をなすの要あり、過般吾宗の篤信者にして釜山にある某氏は鮮人敎會の △基金として十萬圓を寄進したれば之を基礎として更に巨額の基本金を募り大々的活動をなして邦家の爲、奮闘すべき決心あるは慶賀の次第なり云々。
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