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乗松雅休届㉞0296~0297

0296

当地在住邦人乗松雅休ナル者明治三拾九年

十一月統監府令第四拾五号宗教宣布ニ関スル

規則第三条ノ趣旨ニ則リ別紙ノ通リ届出

候ニ付客年拾弐月弐拾日付統発第二六八

九号御通牒ニ依リ届書ノ副本相添此

段及報告候也

明治四拾年弐月拾六日

京城理事庁水原支庁

副理事官高瀬経徳 印

統監府

総務長官代理木内重四郎殿


0297

御届

自分儀基督ノ福音ノ為メ各処旅行ニ際シ時々左記ノ処々ニ於テ

信者求道者等ト相会シ礼拝伝道聖書研究等ヲ為シタリ茲ニ付

為念此段御届申候也

  愛媛県伊予国松山市南八坂町

  九十六番戸士族

  韓国京畿道水原長安洞客居

明治四十年二月十三日     乗松雅休 印

京城理事庁水原支庁副理事官高瀬経徳殿

京城南署苧洞第七十四統八戸 聖書講論所

水原普施洞         同

京畿道竹山郡菊洞      都明三家

同龍仁郡金良場       李敬秀家

同利川郡魚山里       李明元家

同   珠■村       朴■泳家

同陽智郡■越        兪致益家

同振威郡橋浦        李明善家

同安城邑内         林■祐家

忠清道陰城郡下敦      金順敬家

同陰城郡礼川        朴萬甫家

同槐山郡梨谷        張■相家

同忠州郡陽銭        黄■道家

(以上)

京城仏教各宗聯合会設立御届

今回韓国ニ於ケル仏教ノ発展ヲ図ラン為メ

仏教各宗歩調ヲ同一ニ致度候ニ付爰ニ仏教

各宗聯合会ヲ組織シ事務所ヲ南山町

本願寺別院内ニ設置致候ニ付此段及御

届候也

明治三十九年三月十日

真宗大谷派本願寺別院輪番

井波潜彰

浄土宗開教使長

大木霊道

真宗本派本願寺軍隊布教使

依光俊照

日宗教会堂主任

加藤清亮

真宗本派本願寺僧侶仏教済世院主

清谷恵眼

統監府内事課長児玉秀雄殿

0192

大正十二年十二月五日起案

件名 京城基督教青年会財団法人土地所有権取得ノ件

指令案

京畿道京城府太平通壱丁目六拾番地

京城基督教青年会財団法人


0193

理事 丹羽清次郎

大正拾弐年拾月弐拾参日附願京畿道京城府太平通壱丁目

六拾壱番地ノ参社寺地百弐拾七坪参合ノ土地所有権取

得ノ件許可ス

年 月 日

朝鮮総督


0194

起案ノ理由

本件ハ京城基督教青年会財団法人カ青年会

館敷地ヲ拡ムル為隣接地百弐拾七坪参合ノ地ヲ新ニ

所有セムトスルモノニシテ本財団法人設立許可ノ條

件ニ依リ申請来リタルモノニ付許可指令ヲ発

セラルルコト相当ト被認候

参照

京城基督教青年会財団法人設立許可左記條

左記


0195

一 新ニ土地ヲ取得セントスルトキハ朝鮮総督ノ許可

  ヲ受クヘシ


0196

京城基督教青年会財団法人敷地坪数変更許可願

京城基督教青年会財団法人ハ従来青年会館敷地トシテ

所有セル京城府太平通壱丁目六拾番地ノ壱、垈七百八拾五

八合参勺及同番地ノ四、垈百七拾参坪七合ノ地所ノ外新ニ

府太平通壱丁目六拾壱番地ノ参、社寺地百弐拾七坪参合ノ

地所ヲ青年会館敷地トシテ譲渡ヲ受ケ候間変更許可相

成度別紙図面相添此段御願申上候

大正拾弐年十月二十三日

京城府太平通壱丁目六拾番地

京城基督教青年会財団法人

理事 丹羽清次郎 印

朝鮮総督男爵斎藤実殿


0197

【図面】


0198

件名 京城基督教青年会財団法人敷地変更願ノ件

学務局長

京畿道知事宛


0199

学第一五八七号ヲ以テ進達相成候

首題ノ件ハ明治明治四十五年府令第

七十一号法人ノ設立及監督ニ関スル

規定第三条ニ依リ年度末報告

ニ留メ差支無之儀ト御承知相成

度此段及通牒候候也

追而右進達書類ハ届出ニ準シ便宜

処理致置候条申添候也

0043

御届書

官幣中社八坂神社京都祇園永代講社長

中教正 海老原松夫

右京都府京都市下京区祇園町鎮座官幣中社八坂神社

御祭神ハ韓国御開発ノ御祖神ニ有之候因故ニ

依リ今般神徳奉賽ノ為メ京都祇園永代講社

結集布教伝道致度候間別紙書類相添ヘ此

段御届仕候也

明治参拾九年七月十七日

海老原松夫

0044

京都祇園永代講社結集ニ付神符授与願

大阪市東区森之宮東之町

鵲森宮神職 海老原松夫

今般御本社旧来ノ信徒及敬神篤志家ヲ結集シ京都祇

園永代講社ト称シ神徳奉賽神祇宣教ノ実ヲ挙ゲ

度素願ニ固テ結社致本部ヲ京都市祇園町ニ支部

ヲ各府県下及内外枢要ノ地ニ設置シ永遠不滅ノ方法

ヲ相講シ可申候間何卒神符御授与被成下度別紙規

約相添ヘ此段奉願候也

明治三十九年三月一日  海老原松夫

官幣中社八坂神社宮司正七位保科保殿

0045

京都祇園永代講社結集趣意書

京都東山ニ鎮座シ給フ官幣中社八坂神社ノ御祭神ハ

武速素箋嗚尊ニシテ御相殿左ニ御妃櫛稲田媛命ヲ

右ニ八柱ノ御子ヲ奉祀ス徃昔ヨリ 朝廷ノ御尊崇殊ニ

深ク且ツ厚ク随テ 神徳ノ赫々タルハ廣ク世人ノ瞻

仰スル所タリ

抑モ御祭神ハ 天照皇大神ノ御弟神ニマシシニ御性質

勇武ニシテ而テ開国ノ御功績モ亦顕著ナルノミナラズ夙ニ

海外ニ航行シ結ヒ進取ノ気象ヲ後昆ニ遺シ給フ故ニ国

民カ除疫鎮火防盗或ハ農ノ年穀ヲ商ノ営業ヲ祈祷

スルモノ陸続■ヲ接スル故ナキニアラズ則チ国民ノ守護

神トシテ崇敬ノ誠意ヲ尽スモ亦冝ナリ

今般諸国信徒ノ請求ニ応シ旧来ノ慣例ニ照凖シ京都

祇園永代講社ヲ結集ス冀クハ従来ノ信徒ヲ始メ

本神社信仰ノ敬神家奮テ速カニ加入アラン事ヲ

懇請ス

京都祇園永代講社規約

第壱條 本講ハ官幣中社八坂神社ノ神符ヲ内外各地ノ信徒

ニ頒布シ講社ノ拡張ト信徒ノ増加トニ努力シ

専ラ敬神ノ誠意ヲ発揮スルヲ目的トス

0046

第弐條 本講社ハ京都祇園永代講社ト称シ結社完成ノ上ハ

総本部ヲ京都祇園町ニ支部ヲ各府県下及韓国枢

要ノ地ニ設置ス但当分ノ内京都市下京区八坂鳥居

前通下河原町参拾壱番戸松田邸内ニ於テ一切ノ講務

ヲ取扱フ者トス

第参條 本講ニ加盟セントスル者ハ先ツ本部ニ申込其証票ヲ受ク

ベシ

第四條 本講ニ加入セントスル者ハ先ツ本部ニ於テ印刷シタル加

盟用紙ヲ請ヒ是ニ府県市区町村番地氏名等ヲ記

入シテ本部ニ差出シ認諾ヲ受クベシ

第五條 本講ニ加盟シタル者ハ一主専念ニ敬神ノ道ヲ尽シ共同

一致相互ニ親睦シテ国体ノ精華ヲ発揮スル事ヲ図

ルベシ

第六條 本講ニ加盟シタル者ハ本講規定ニ従ヘ誓約ヲ為スベシ

第七條 本講社員ヘハ門票並ニ印鑑ヲ交附スベシ其門票ハ

門柱又ハ入口ノ見易キ場所ニ掲示スベシ

第八條 本講社員ヘハ毎年定期又ハ臨時ニ八坂神社ノ大麻

及守札ヲ本部ヨリ授与スベシ但諸初穗料ハ授与ノ都

度之ヲ納付スル者トス

第九條 本部ハ八坂神社参拝者ノ便ヲ図リ一定ノ参拝徴章

0047

ヲ調製シ社員ニ交付スベシ徴章佩用者ニ対シテハ

神社ハ特別ノ待遇ヲ為スベシ但徴章ハ実価ヲ以テ

之ヲ附與スル者トス

第拾條 八坂神社ニ参拝スル者ニ対シテハ本部ニ於テ参拝ニ便宜

ナル所ニ一定ノ旅宿ヲ特設シ旅舎名及宿料等ヲ

社員ニ通知スベシ

第拾壱條 本講社員ニシテ団体ヲ以テ八坂神社ニ参拝ノ節ハ

汽車汽船乗降ノ場所ヲ本部ニ申出ズルトキハ其債銀ノ

割引等ニ斡旋シテ充分便宜ヲ謀ルベシ但右ノ場合ニハ交附シ

置キタル講社本部ノ印鑑ヲ携帯シ乗降ノ際其主任者

ニ示ス確証トナスベシ

0048

京都祇園永代講社誓約書

第壱條 毎朝拝式ヲ欠クベカラザルハ勿論元始祭紀元節

天長節祈年祭春秋皇霊祭新嘗祭等ヲ

始メ又毎月壱日十五日ヲ期シ互ニ会同シテ公共有益

ノ事業ヲ奨励シ又他出旅行ニハ必ス印鑑ヲ

携帯シ互ニ相示シ隔意ナク交際スベキ事

第弐條 言フニ易ク行フニ難キハ人世ノ通患ニ付キ意ヲ

爰ニ注ギ言ヲ後ニシ行ヒヲ先ニシ軽薄踈暴瀬

侟放逸等名実齟齬ノ誹ヲ招キ講社名ヲ汚

スベカラザル事

第参條 国ヲ愛スルハ家ヲ愛スルニ因リ家ヲ愛スルハ身ヲ

愛スルニ出テ則父母ノ遺体ヲ敬愛スルノ理ニ基ク

依テ先其身ヲ愛シ其家ヲ愛シ大成シテ国ヲ愛

スルノ志念忠魂ヲ確立シ専ラ外侮ヲ禦クハ本

講社ノ主眼タルベキ事

第四條 故無ク人ノ救助ヲ受クルハ大ニ一身ノ廉恥ニ関シ

人トシテ有ル可ラザル儀ニ付キ勤行黽勉自ラ助

ケ寧ロ他人ヲ救助スルモ人ノ救助ヲ欲スル等ノ劣心

ヲ抱ク可カラザル事

第五條 一国ノ富ハ一人ノ倹勤ヨリ始ル本講社ニ入ル者

0049

宜敷此意ヲ体認シ奮起シテ業務ヲ勉強スベキ事

第六條 思ヲ知ルヲ人ト言ヒ知ラザルヲ禽獣ト言フ知テ報イ

ザレバ知ラザルニ均シ依テ天恩国恩父母祖先ノ恩ハ

勿論総テ恩誼ニ報酬スルコトヲ勉ムベキ事

第七條 冠婚ハ人生ノ大礼葬儀ハ終身ノ大典ニ付キ鄭重

ニ行フベキ事ナレドモ奢侈華美ニ流レザル様節倹

ヲ旨トシテ執行スベキ事

1335

住持就職認可申請書提出

者ニ関スル件

  学務局長

各道知事宛


1336

寺刹住持ノ就職認可申請ハ当

該寺刹ヲ代表スル住持(住持欫員

ノトキハ臨時事務取扱者)ヨリ提出ス

ヘキハ当然ノ儀ニ候処其ノ規定ニ

依ラス特ニ住持候補者選挙人総

代ト称スル名義ヲ表記シテ住持又

ハ臨時事務取扱者ニアラサル者ヨリ

申請書ヲ差出ス向モ往々有之

取扱上差支不少候ニ付此ノ際寺

刹一般ニ注意ヲ與ヘラレ候様致度


1337

及通牒候也


理由

寺刹令施行ノ始メ寺刹ノ代表者不

確定ノ場合ニ処スル方法トシテ住持

就職認可申請ノ書式ヲ示シタルニ

寺刹ノ代表者確定セル今日ニ於テモ

尚ホ該書式ヲ依用セムトスル向有之

取扱上ノ差支少ナカラサルニ依リ此ノ際

一般ニ注意ヲ与フル為メ本案ヲ具シ


1338

相伺候

0072

【上段】

親展

発送先

和歌山県

伊都郡

高野町

【上段終】

昭和七年十二月二十日起案

社第五二号

件名 僧侶身分ニ関スル件

学務局長

古義真言宗

管長龍池密雄宛


0073

京畿道京城府漢江通十一番地

澤光範

明治八年十月六日生

右者元古義真言宗僧侶トシテ布教管

理者、龍光寺住職等ニ勤務中昭和六

年何レモ辞免真言宗東寺派ニ僧籍ヲ

移転致シタル趣就テハ参考ノ為右辞免

ノ事情承知致度候條詳細御内報相

成度此段及照会候也


0074

【付箋】

警務総長調書写


0075

(写)

(参考)

大正五年真言宗各派聯合布教管理者設置許可ノ際ニ於ケル

調査

警高機収第二五、六七四号ノ三

大正四年十二月廿四日

朝鮮総督府警務総長立花小一郎 印

朝鮮総督府内務部長官宇佐義勝夫殿

僧侶身許調査ノ件

十二月十八日地第一、〇二八号ヲ以テ御照会相成候

澤光範ノ身許精査ノ結果左記ノ通ニ有之候

条此段及回報候也

左記

一、本人ノ人物性行


0076

性剛毅ナルモ人格高尚ナラス常ニ私慾ニ意ヲ注キ

居ル模様ナリ

二、資産概額及信用ノ程度

価格約二千円ノ貸家及現金約一千円ヲ有ス而シテ

同教信者間ニハ可ナリ信用ヲ有スルモ其他ニ厚

カラズ

三、前科

ナシト認ム当地ニ於テハ犯罪セシコトナシ

四、其ノ他参考事項

同人ハ旧龍山ニ於テ幼稚園ノ発起設立ヲナシ其管理

者トナリ居タルカ同園ノ女教員ト情ヲ通シタルトノ風

説アリシノミナラス頻クニ寄附ヲナサシムル等ノ関係


0077

上風評宜シカラス目下同園ノ管理者ヲ罷メタリト

又同人ハ常ニ月二分ノ利子ヲ取リ金貸ヲナシ居

レルト云フ

0106

件名 光雲寺境内地坪数増加許可願ノ件

指令案 道庁経由

京畿道京城府西四軒町

光雲寺


0107

住職 亀山弘応

昭和八年五月二十二日附願境内地坪数増

加ノ件左記ノ通許可ス

年 月 日

朝鮮総督

増加セントスル土地

所在地 京城府西四軒町 同     同

地番  一六二ノ一   一六三ノ一 一六五

地目  社寺地     同     同

地積  一〇二一坪   二〇坪三合 七〇坪

摘要

以上


0108

理由

境内地拡張予想ノ下ニ本件三筆ノ土地中ニ筆ハ

既ニ所属本山金剛峰寺ノ名義ニテ購入シ後一筆

ハ篤志ノ寄附申込アリテ右ハ何レモ光雲寺名

義ニ所有権移転セントスルモノニテ別ニ不都合ヲ

被認ザルニ付願ノ通許可相成可然哉

官報掲載案

〇寺院境内地坪数増加許可  京畿道

京城府西四軒町光雲寺境内地坪数増加ノ


0109

件同寺住職亀山弘応ノ出願ニ依リ昭

和八年 月 日許可セリ


0110

寺院境内地増加許可願

今般弊寺境内地増加致シ度ク候条神社寺院規

則第十条第一項第五号ニ依リ別紙図面添付左記事

項ヲ具シ檀信徒総代連署ヲ以テ此段上願候也

昭和八年五月二十二日

京城府西四軒町  光雲寺

住職 亀山弘応 印

総代 城台一六 印

同  清水豊治 印

同  広谷卯太郎 印

同  奥弥佑

朝鮮総督宇垣一成殿

所在地 京城府西四軒町(左記三筆■)

番号、地番、地積、

一、 一六二番地ノ一、社寺地 一千二十一坪

二、 一六三番地ノ一、社寺地 二十坪三合

三、 一六五番地、  社寺地 七十坪

事由 右一、二ノ地ハ元来光雲寺ノ境内トシテ使用スル


0111

目的ヲ以テ総本山金剛峯寺ノ名義ニ於テ購入

シタルモノナリ

然ルニ長年ノ懸案タリシ弊寺本堂モ早晩着工

ノ運ビニ至リ、其ノ敷地トシテ及ビ佛殿完成後ノ

教義宣布ノ為メニハ是非共右出願地ノ拡

張ヲ必要ト致シ候

尚右第三ノ地ハ弊寺所有ノ土地ノミニテハ仏教儀

式ノ執行ニ狭隘ヲ感ズル点、及ビ寄附者ヨリ

名義変更方慫慂アルニヨリ出願仕リ候

以上


0112

【図面】


0113

昭和 年 月 日

京城府西四軒町高野山別院中

古義真言宗朝鮮布教管理所

光雲寺 印

朝鮮総督殿

本寄附証書二通は、当寺より襄に出願したる

当地境内地拡張願に添付するものに御座候

急を案するに付乍勝手府、道及貴官宛

当寺より直接本証書提出仕り候条御諒承

被下、該拡張願御許可願上候


0114

寄附證書

一、寄附物件

京城府西四軒町一六五番地

一、七拾坪

右土地ハ拙者所有ノ處今般京城府西四軒町

百六拾六番地光雲寺ニ寄附致候間為後日

寄附証書如件

昭和 年 月 日

京城府新町拾七番地

寄附者  北野盛基

京城府新町拾七番地

右未成年ニ付

後見人 森部初太郎 印

京城府西四軒町百六拾六番地

光雲寺殿


0115

寄附証書(写)

一、寄附物件

京城府西四軒町百六拾弐番地ノ壱

一、社寺地 千弐拾壱坪

京城府西四軒町百六拾参番地ノ壱

一、社寺地 弐拾坪参合

右土地ハ当寺所有ノ土地ナル處今般京城府西四軒町百六拾

六番地光雲寺ニ寄附スルコトニ確定シタルニ付為後日寄

附証書如件

昭和八年 月 日

和歌山県伊都郡高野村大字高野山一三二

寄附者 金剛峰寺

代表者 龍池密雄 印

京城府西四軒町百六拾六番地

光雲寺殿


0116

第弐参ハ号

添書

朝鮮(府県)京城府(郡市)西四軒(町村)

古義真言宗光雲(寺院)

住職 亀山弘応

一、境内地拡張之件

右事実相違無之候條添書候也

古義真言宗管長

昭和八年五月拾日大僧正龍池密雄 印

朝鮮総督殿

1289

光雲寺境内地坪数増加願ニ関スル件

指令案

京畿道京城府西四軒町百六拾六番地

古義真言宗光雲寺


1290

住職澤光範

外五名

大正十五年二月二十二日附願光雲寺境内地

坪数増加ノ件許可ス

年 月 日   朝鮮総督


1291

理由

光雲寺従来ノ境内地ハ狭隘ニシテ今回本

堂及庫裏増築ノ為境内地拡張ノ必要

ニ迫ラレ其ノ地続ニ於ケル垈壱千四十一坪ヲ

譲受ケ坪数ヲ増加セムトスルモノニシテ土地

ノ所有者ハ現在本山金剛峯寺ノ所有

トナルモ建物増築落成ノ暁ニハ光雲寺ニ

於テ之カ下附ヲ受ケ其ノ所有ニ移ルヘキモノ

ニ有之何等支障ナシト認メ本案御許可

相成可然哉伺候也


1292

学第二八四号

大正十五年四月十二日 京畿道知事 印

学務局長殿

寺院境内地増加ニ関スル件

管下京城府西四軒町真言宗高野派光雲寺ヨリ寺院境内地

増加許可願提出有之候処右ハ別紙進達ニ係ル光雲寺本堂及

庫裏増築ニ伴ヒ現在ノ敷地ニテハ境内狭隘ノ為増加セン

トスルモノニ有之候條可然御取計相成度及進達候也


1293

寺院境内地増加許可願

京城府西四軒町一六六番地

古義真言宗高野派 光雲寺

一、増加坪数  壱千四拾壱坪 所在 京城府西四軒町

一六二ノ二番地 垈

二、地図面   別紙添付

三、増加スヘキ事由  境内狭隘ニシテ別願ノ通増築不可能

ナル為増加セントス

四、増加セントスル土地ノ所有権利者

現在ハ本山金剛峯寺ノ所有地ナルモ増築ト同時ニ光雲寺ニ

下付ヲ受ケ同寺ノ所有ニ移ス

五、宗派管長ノ承認所  別紙ノ通

右ノ通境内地増加致度候間御許可被成下度此段奉

願上候也

大正十五年二月二十二日

古義真言宗高野派光雲寺住職

澤光範

右寺信徒総代

京城府明治町一丁目十番地

小林勝右衛門 印

京城府新町拾七番地

北野善造 印

京城府本町弐丁目参番地

尾崎勝三郎 印

同本町壱丁目参拾番地


1294

城臺一六 印

京城府南米倉町弐拾四番地

池尻林太郎 印

朝鮮総督子爵斎藤実殿

【附箋】大正十五年二月二十二日即チ願書記載

ノ時日ニ於テ真言宗高野派ト称ス

ル宗旨上ノ公称名目ナシ右ハ古義真

言宗ト訂正セシメラレ可然存候

嘱託 渡辺彰 印


1295

第四〇号

朝鮮京城府西四軒町

高野派 光雲寺

右寺境内地壱千四拾壱坪増加

申請ノ件承認ス

大正十四年十一月十六日

真言宗高野派管長

大僧正 泉智等 印


1296~1299

図面

1300

光雲寺本堂及庫裏増築許可願

ノ件

指令案

京畿道京城府西四軒町百六十六番地


1301

古義真言宗光雲寺

住職澤光範

外五名

大正十五年三月二十二日附願光雲寺本堂及

庫裏増築ノ件許可ス

年  月  日

朝鮮総督


1302

起案ノ理由

光雲寺ハ真言宗朝鮮京城高野山別

院トシテ全鮮ノ伝道本部ニ充当スルコト

ニ協議成立シタルモノニシテ為ニ従来ノ建物ニ

テハ狭隘ヲ告ケ不便尠カラサルヲ以テ今回

本堂並庫裏ヲ増築セントシ経費十万

円ヲ以テ五ヶ年継続事業トシ本年ヨリ工

事ニ着手スル予定ナルガ経費ノ出所ハ本山

ノ補助五万円檀信徒ノ醵出金五万円ト

ナリ本山ノ補助額ハ未定ナルモ萬一補助ヲ得サ


1303

ル場合ハ檀信徒ニ於テ責任ヲ以テ之ヲ負担

スルコトヲ声明シ敷地ノ如キモ尚ホ本山ニ於テハ既ニ本山ニテ敷地ヲ買

収シ之ニ充ルコトゝナリ信徒総代小林勝右

衛門外四名ハ何レモ当地方ニ於ケル有力者

ナルト且本事業ハ長年ニ渉ル継続的ノモ

ノナレハ敢テ至難ノ業ニモアラサルヘシト思料

セラルゝニ付本出願ノ通リ御許可相成可然

哉相伺候也


1304

予算釈明書

前ニ提出セシ京城府西四軒町光雲寺増築

許可願中予算総額金拾萬円也ノ中

金五萬円ヲ本山金剛峯寺ヘ補助請願

中ニ御座候然ルニ萬一本山ガ此請願ヲ裁

用無之トキハ吾等檀信徒ハ誓ツテ責任支

出ヲナシ予定ノ工事ヲ完成可致候此段添

ヘテ申上候也

大正十五年六月十五日

京城府西四軒町光雲寺住職

少僧正 澤光範

右寺檀信徒総代

小林勝右衛門 印

北野善造 印

尾崎勝三郎 印

城台一六 印

池尻林次郎 不在

朝鮮総督

子爵斎藤実殿


1305

総督府

宗教課長殿

至急

六月十四日

西四軒町

光雲寺


1306

大正十五年五月十一日

古義真言宗宗務所 印

朝鮮総督府学務局長殿

本月三日付御照会ニ係ル光雲寺本堂改築及庫裡

新築費総額金拾萬円也中ヘ金五萬円也下附ノ件

本宗総本山金剛峯寺ヘ請願致候ハ事実ニ候ヘ共

之カ採否ハ本宗宗会ノ協賛ヲ経ベキ儀ニ候事ハ関係

者間ニ於テ添書致居候條右御了承相成度此段御回

答ニ及候也


1307

朝鮮総督府学務局長殿

高野山

古義真言宗宗務所

振替大阪七六五四

1308

光雲寺本堂改築及庫裏新

築ニ関スル件

本件ニ関スル願書及附属書類ヲ閲

シテ考慮スルニ京畿道知事ノ副申ニ


1309

詳具セル如ク工事ニ要スル経費ノ出所

ニ関シテ確定セルモノナク寄附募集ノ

如キモ予定ノ収入ハ困難ナルモノ云々ト

有之ニ依リ本件工事総経費ノ半額ヲ

負担スルコトヲ請願セリトノ具陳ニ対

シ金剛峯寺(古義真言宗管長常在地)ノ意向ヲ確

ムル為左案御問合ノ上本件許否ノ

御詮議ニ及ハレ可然モノト存候

問合案

朝鮮総督府学務局長


1310

和歌山県伊都郡高野山

古義真言宗管長宛

京畿道京城府西四軒町一六六番地

所在貴宗光雲寺ノ本堂改築及

庫裏新築願ニ対シ客年十二月十七日

附及本年四月二十二日附ヲ以テ事実相

違無之旨添書相成候ニ付テハ願書

ニ具陳スル如ク総経費拾萬円ノ内五

萬円ヲ本山金剛峯ニ下付ヲ請願

ストアル事柄モ貴職ニ於テ御承認相


1311

成候モノト認定シテ処理致シ差支無

之儀ト思考致シ候ヘトモ他日本件下

付金ニ関シテ関係者間ニ意思ノ不一

致等有之候テハ種々支障ヲ生スル掛

念モ有之ニ依リ為念及御問合候也


1312

学第二八五号

大正十五年四月十二日

京畿道知事 印

学務局長殿

光雲寺増築ニ関スル件

二月十二日付御照会ニ係ル首題ノ件夫夫

訂正再提出候ニ付取調候処右光雲寺ハ

朝鮮ニ於ケル真言宗ノ伝道本部ニ決定シ

同校(ママ)ノ普及ニ従事セムトスルモノニ有之漸次信徒増加

ト共ニ現在ノ建物ニテハ狭隘ヲ感シ増築ノ必要有之

モノト相認候得共其ノ工事ニ要スル経費ノ出所ニ関シ

テハ確定セルモノナク寄附募集ノ如キモ予定ノ収入ハ

困難ナルモノト相成候条可然御詮議相成度及

進達候也


1313

光雲寺増築願ニ関スル件

学務局長

京畿道知事宛

二月四日附学第一二八七号ヲ以テ経由進


1314

達相成候首題ノ件左記ノ廉不備ニ付

書類ヲ完備再出願セシメラレ度願

書一応返戻此段及照会候也

一 光雲寺住職ノ談ニ依レハ今回境内ヲ

拡張シタル場所ニ本堂ヲ増築スルモ

ノナルガ如シ果シテ然ラハ境内ノ面積増

加ニ付テモ併セテ寺院規則第十条第

五項ニ依リ許可ヲ受クル手続ヲ為サ

シメラレタシ


1315

一 改築ヲ増築トスル方通常ト認メラルゝニ付訂

正セシメラレタシ

一 増築ノ理由ニ付内容ヲ詳記セシメラレタ

一 増築ニ要スル経費トシテ確実ナル収入計

算明細書ヲ添付セシメラレタシ

一 寄附金五萬円募集ノ可能性ヲ有

スルカ其ノ内容ヲ詳記セシメラレタシ

一 出願ノ日附ヲ脱ス

一 檀信徒総代三人以上ヲシテ連署セシ


1316

メラレタシ

以上再出ノ場合本件ニ対スル貴管ノ御意

見副申相成度候


1317

本堂及庫裏増築許可願

京城府西四軒町一六六番地

古義真言宗高野派光雲寺

右寺今般宗派本山ト協議ノ上境内地ヲ増加シ本堂

及庫裏ヲ増築シ真言宗朝鮮京城高野山別院ト

シテ全鮮ノ伝道本部ニ充当スルコトニ決定致候然ル上

ハ従来ノ本堂及庫裏ニテハ甚タ狭隘不便ナルヲ以テ別紙

図面ノ如ク増築致度候間御許可被成下度事由

ヲ具シ此段奉願上候也

事由

一、現在ノ堂宇及庫裏ノ処分

現在ノ侭存在セシメ護摩堂トシテ使用ス

二、増築総経費

金拾萬円也  別紙詳記添付

三、同上支出内譯

金五萬円也  本山金剛峯寺下付ヲ請願ス

金参萬円也  重ナル檀信徒ノ特志寄附

金弐萬円也  一般寄附募集

四、増築仕様書

別紙添付

五、建物図面

別紙添付

六、宗派管長ノ添書

別紙添付


1318

七、起工

大正十五年四月三十日

八、落成

大正十九年四月三十日

以上

大正十五年三月二十二日

古義真言宗高野派光雲寺住職

澤光範

京城府明治町一丁目十番地

小林勝右衛門

京城府新町拾七番地

北野善造

京城府本町弐丁目参番地

尾崎勝三郎

同本町壱丁目参拾番地

城臺一六

京城府南米倉町弐拾四番地

池尻林太郎

朝鮮総督子爵斎藤実殿


1319

第一六九号

添書

朝鮮京城府西四軒町

古義真言宗光雲寺

住職澤光範

一、庫裡新築願之件

右事実相違無之候條添書候也

古義真言宗管長

大正十五年四月二十二日 大僧正泉智等 印

朝鮮総督

子爵 斎藤実殿


1320

第五十号

添書

朝鮮京城府西四軒町

古義真言宗光雲寺

住職澤光範

一、本堂改築願之件

右事実相違無之候條添書候也

真言宗高野派管長

大正十四年十二月十七日 大僧正泉智等 印

朝鮮総督殿


1321

高野山別院建築予算書

本堂  壱百拾壱坪

庫裏  七拾九坪七合五勺

一 金拾萬円也

内訳

名称 敷地買収費  数量 坪二一〇、〇〇〇

単価 三〇円四   小計 六、三〇〇円〇

石垣 数量 面坪 一二二、七五

単価 一八、    小計 二、二〇九円五

上リ段 数量 二、〇〇〇

単価 二、四    小計 五五〇円〇

盛土  立坪 一〇〇、〇〇〇

単価 二、四    小計 二四〇、

消防工事 石垣共  小計 三、000、0

本堂地盤及地量盛土石段  数量 一、000

小計 三、八五〇、〇

本堂建築費  坪 一一一、〇〇〇

単価  五二〇、  小計 五七、七二〇、〇

庫裏建築費  坪 七九、七五

単価  二六〇、  小計 一八、七三五、〇

仏像仏具      小計 五、〇〇〇、〇

諸雑費       小計 二、三九五、五

計      一〇〇、〇〇〇、〇


1322~1323

図面


1324

寄附金収入内訳

一 金拾萬円也   総予定額

内 金五萬円也   金剛峯寺下附金請願中

本山金剛峯寺会計法ハ宗会ノ協賛ヲ経ルモノニシテ下附金請

願ハ裁用サレルモノト確信ス

金参萬円也   重ナル檀信徒ノ特志寄附

已ニ五拾名ニ依ツテ壱萬五千円ノ寄附ヲ契約セリ残

額壱萬五千円ハ四百五拾名ノ檀信徒ニ依リ趣スク

募集シ得ルモノト信ズ

金弐萬円也   一般寄附額

五拾名ノ実力及信用アル当寺ノ世話係ニ依ツテ

京畿道内ノ有縁故ノ信仰者ヨリ任意ノ寄附ヲ

受クル事是亦容易ナルコトゝ信ズ

右寄附金収入ノ内訳申添ヱ候也

大正十五年四月五日

京城府西四軒町百六拾六番地

光雲寺住職 澤光範

0582

京第三三三号

京城旭町二丁目七十番戸出雲大社教

教会事務所移転之義認可申請

候ニ付本日認可致置候別紙相添此段

及報告候也

明治四十二年六月十日

京城理事庁理事官三浦彌五郎 印

臨時統監府総務長官事務取扱

統監府参与官石塚英藏殿


0583

大社教事務所移転認可申請

京城旭町弐丁目七十番戸

出雲大社教々会事務所

右今般都合ニ依リ京城柳町一丁目三番戸ニ移

転致度候間御認可相成度此段申請候

明治四拾弐年六月拾日

出雲大社教会韓国管理者権大教正

廣瀬玄鋹代

布教者権中輔教丸目幸平 印

京城理事庁理事官三浦彌五郎殿

認第七号

右認可ス

明治四十二年六月十日 京城理事庁理事官三浦彌五郎

0640

京第二〇一号

出雲大社教権大教正廣瀬玄鋹ノ代人

同教権中輔教丸目幸平ヨリ同教会事

務所移転致度旨ヲ以テ認可申請致候

ニ付テハ右ハ支障無之ト相認メ認可致候

条別紙相添此段及報告候也

明治四十三年三月廿六日

京城理事庁理事官三浦彌五郎 印

臨時統監府総務長官事務取扱

統監府参与官石塚英藏殿


0641

大社教事務所移転認可申請

京城柳町一丁目参番戸

出雲大社教々会事務所

右今般都合ニ依リ龍山東町二丁目六拾弐番

戸ニ移転致度候間御認可相成度此段申

請候也

明治四十三年三月十七日

出雲大社教主任韓国管理者権大教正

廣瀬玄鋹代

布教者権中輔教丸目幸平 印

京城理事庁

理事官三浦彌五郎殿

認第二〇号

右認可ス

明治四十三年三月廿二日

京城理事庁理事官三浦彌五郎

0512

京第四五三号

当地本町壱丁目五拾七番地ノ一ニ設立セシ

出雲大社教々会講義所ヲ今回当地

旭町二丁目七拾番地ニ移転候趣認可

申請致候間本日認可相與ヘ候別紙

相添此段及報告候也

明治四十一年十月三日

京城理事庁理事官三浦彌五郎

統監府総務長官代理参与官石塚英藏殿


0513

講義所移転認可申請

京城本町壱丁目五拾七番地ノ一

出雲大社教々会講義所

右今般京城朝日町弐丁目七拾番戸ニ移転致度

候間御認可相成度此段申請候也

明治四拾壱年拾月弐日

出雲大社教教会講義所主任権大教正

廣瀬玄鋹

布教者権中補教丸目幸平 印

京城理事庁

理事官三浦彌五郎殿

右認可ス

明治四十一年十月三日

京城理事庁理事官三浦彌五郎

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